皆様、こんにちは。
のれんの袋縫い(関西風)と共チチ(関東風)、どっちがいいの?
2017年06月14日
オーダーのれんドットコムの長倉です。唐突ですが、私は産まれも育ちも兵庫県の関西人です。
東京の友人と話をする際、関西弁と関東弁(標準語)の違いで盛り上がる事があります。
その中でも、一番盛り上がるのが
「橋の端を箸を持って走る」
この文章をお互いに、私は関東弁で、友人は関西弁で正しく言えるかどうか
というものです。
同じ「はし」でも全部アクセントが違っていて
最終的には、自分の言葉でも言えなくなってくる始末です(笑)
本当に難しくて、役者さんの練習にも使われるとか使われないとか…
おもしろいので、皆様も是非一度試してみて下さい。
このように言語の他にも、食べ物やエスカレーターの乗り方など
関西と関東では文化や風習の違いっていろいろありますよね。
同様に、のれんにも関西風と関東風があります。
と言いましても、関西で使うから関西風、関東で使うから関東風じゃないといけない
という訳ではありません。
これは、棒を通す上辺部分の形状の違いになります。
こちらをご覧下さい。
↓↓↓

上記の通り、関西風は筒状に縫い上げる「袋加工」
関東風は、本体と同じ生地で作ったチチと呼ばれるものをわっかにして縫い付ける「チチ付け加工」
ちなみに、「チチ」は、順序良く並んだ形状が
犬の「乳」に似ていることからそう呼ばれるそうです。
余談でした。。。
「隠す文化」のある京都では、のれん棒が見えなくなる「袋加工」
「見せる文化」のある江戸では、のれん棒がはっきりと見える「チチ付け加工」
この文化の違いから関西風、関東風と呼ばれるようになったそうです。
なるほど〜といった感じですよね。
という訳で、弊社では関西風を「袋縫い」、関東風を「共チチ」と明記しております。
でも、どっちでもいいんだったらどっちがいいの?
という声が聞こえてきそうですね。
実際に、袋縫いと共チチのメリット、デメリットを教えてください
といったご質問を頂くこともあります。
金額の違いはございませんので、多くのお客様が
見た目の好き嫌いでお選び頂いているのが実情です。
強いてアドバイスをさせて頂くとすれば
共チチは、チチの間が開いているので風でのれんが片方に寄ることがあるのに対して
袋縫いは、袋状で一体ものですので、そのようなことはないかと思われます。
このことから、風に対する強度は袋縫いの方が強いかもしれませんね。
ですが、この問題ものれんストッパーがあれば解消されます。
のれんストッパーに関しては、先日小形からも紹介がありましたね。
取り付け方はこちらをご覧下さい。
↓↓↓
もうひとつ、これは横幅が3mを越えるような大きなのれんの場合ですが
当然のれん棒も長くなりますので、しなってしまう事があります。
その場合の対処法としまして、のれん棒の中央辺りを
ロープや紐で支える(吊り上げる)方法があります。
チチの間が開いている共チチは、この方法が可能ですが
袋状で間が開いていない袋縫いは、それが出来ません。
(下記参照)

ですので、横幅が長いのれんをご希望の場合は
共チチの方が向いているかもしれませんね。
ご参考までに。
以上、オーダーのれんドットコムの長倉でした。
<関連記事>
のれんのいろいろな仕様Part.3 「関西風(袋縫い)のれん袋加工の切り込み」
https://www.order-noren.com/blog/home/archives/000251.html
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