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オーダーのれんドットコムの店長 福本です。

温泉・銭湯で使う湯のれん

2019年07月10日

夏場の入浴は億劫になりがちですね。

思えば昨年の夏は猛暑でしたので、湯船に浸かる気が湧かず、
シャワーで済ませることが多かったです。

8月も過ぎれば朝晩は涼しく、気持ちの良い季節となりますので、
シャワーではなく湯船に浸かる様になっていました。
湯船に浸かってから飲む湯上りのビールは、
シャワーを浴びるだけよりも美味しかったです(笑)。

やはりお風呂に入ったら湯船に浸かるべきですね、
疲れの取れ方がシャワーとは全く違いますから。

「湯船に浸かる」という日本の入浴文化が
いかに素晴らしいものか、改めて実感します。
少し寒くなったら、大きな銭湯や温泉で
じっくり湯船に浸かりたいものです。

そういえば子供の頃、祖父の家へ行くと
必ず銭湯に連れて行ってくれました。
風呂上りに必ず飲ませてくれたコーヒー牛乳の味は
忘れられない思い出です。

今では、銭湯・温泉に入った後は湯上りのビールが
美味しい歳になりましたが(笑)。
寒くても暑くても、
湯上りに飲む牛乳(ビール(笑))は最高です。

温泉の浮世絵

              横山良八「温泉」(東京都立図書館 「TOKYOアーカイブ」より)


上記の画像は明治18(1885)年に描かれた浮世絵ですが、
浮世絵上部には団扇片手に涼んでいる人や、
湯上りの茶を飲みくつろぐ人が描かれています。
温泉から上がってから牛乳を飲んだり、ビールを飲んだり(笑)、
湯上りを涼しくくつろぐ現代の私たちと変わりませんね。

昔から温泉や銭湯は現代で言えば健康ランドやスーパー銭湯の様に、
湯上りを贅沢にくつろげる施設として機能していました。

そして銭湯や温泉といえば、必ずあるのが
あの大きな「湯のれん」ですよね。

祖父に手を引かれ銭湯に行くときには、入口に掛かった
あの大きなのれんをくぐって入っていた事も思い出します。
コーヒー牛乳やビールばかりでなく、今も温泉や銭湯に行った際は、
当然かかってるのれんにも目が行きます(笑)。

温泉の浮世絵2

              横山良八「温泉」(東京都立図書館「 TOKYOアーカイブ」より)

こちらのの浮世絵では下部には温泉の入り口が描かれており、
そこには「温泉」の文字が入った「のれん」が掛かっております。
営業中のサインあるいは施設のシンボルとして、
温泉や銭湯の入り口にはに大きなのれんが掛かっていたのは、
今も昔も変わらないですね。

玄関左手これから「のれん」をくぐり温泉に入ると思われる親子に、
「のれん」をくぐって出た玄関右手の女の子が、手を振っています。
当時の銭湯や温泉はただお風呂を提供するだけでなく、
現代のスーパー銭湯や健康ランドにない、
ご近所さんが集う「社交場」として機能がありました。

温泉周遊の挿絵

    田山花袋 著『温泉周遊 西の巻』(金星堂 大正11年 「国立国会図書館 デジタルコレクション」より)
                                          https://dl.ndl.go.jp/

上記の画像は、無類の温泉好きだった田山花袋が、
全国の温泉を巡り綴った紀行文『温泉周遊』に収録された、
城崎温泉に関するレビューページの挿絵です。
大正時代の城崎温泉をスケッチしたイラストなのでしょうね。

画像拡大部をご覧ください。
のれんの前に、3人の女性が描かれていることから、
こののれんの先は「女湯」であると考えられます。
その左には、のれんの前に佇んている笠を被った男性が描かれており、
男湯である事がうかがわれます。

さて「温泉や銭湯ののれん」を思い返してみると、
中央には「ゆ」の文字や「温泉マーク♨」
よ〜く見るとどこかに石鹸の商品名が
入っていたりするかと思います

温泉や銭湯ののれんによく入っている石鹸の商品名は
「ぎゅ〜にゅ〜せっけんよいせっけん♪」でおなじみの
「牛乳石鹸」です。

温泉や銭湯ののれんに「牛乳石鹸」と入っているのは
メーカーからの販促品だからだと思いますが、
ほとんどの銭湯の番台で売られている石鹸は
だいたいが牛乳石鹸かと思います。

ちなみに温泉や銭湯で牛乳石鹸の取り扱いが多いのは、
石鹸で身体を洗い泡を流した水は、排水管を通って排水されますが、
牛乳石鹸の排水は、他の石鹸に比べ排水管を傷めにくいため、
温泉や銭湯は牛乳石鹸をオススメしていると言われております。

何気に湯のれんも、牛乳石鹸、温泉・銭湯両方にとっての
重要な販促ツールとして機能しています。
牛乳石鹸は、肌にも銭湯の排水管にも優しいのですね。
ちょっとした豆知識を披露させていただきました(笑)。

さて、銭湯や温泉にかかる湯のれんについてですが、
男湯は「紺色」や「青色」、女湯は「えんじ」や「赤色」、
一目でわかる、いや説明のいらない、誰にでもわかる
素晴らしいデザインです。

最近は昔のデザインを基に、オリジナルのロゴマークなど入れて
オリジナリティーのある銭湯や浴場ののれんや
日除けのれんをお作りする事も多いです。

先日「湯のれん」と日除けのれんをご注文頂いたお客様から
素敵なお写真を頂きましたのでご紹介させて頂きます。

「湯のれん」
男湯ののれん

温泉マークと「ゆ」の文字を組み合わせ、
ロゴマークを入れることでお洒落な仕上がりになっています。

「紺色」にすると「男湯」とすぐ分かりますね。
「MENS SPA」と入っているので外国からのお客様にもすぐわかります。
温泉や銭湯で日本の誇る「入浴」と「のれん」の文化が海外へ伝わるなんて素敵ですね。

銭湯 湯のれん 日除けのれん 日除け幕 温泉 看板 サインボード
埼玉県さいたま市 株式会社SAKURA PIRATES ご担当者様からのお客様の声

こちらは横幅3m縦2mのかなり大きな日除けのれんです。
これだけ大きな日除けのれんなら、看板のように
遠くからでも「ここに温泉があります」と
わかりますね。

日除けのれんに書かれた「湯」の文字を見ただけで、
銭湯・お風呂好きなら、自動的に(笑)足はそちらへ向かいます。

入浴 施設 温泉 銭湯 湯のれん 男湯 女湯
茨城那珂郡 株式会社シード 野田様 お客様の声

銭湯・温泉施設だけに限らず、デイサービスの浴場に湯のれんを掛けても、
利用者様に「浴場」と分かりやすく、またお風呂へ行く際に、
楽しいのれんをくぐって入るだけで、さらに気持ち良い入浴タイムを
過ごしていただけそうですね。

一般のご家庭でも、お風呂場に湯のれんが掛かっていたら、
温泉・銭湯に入るみたいな気分に浸れます!!

ほかにも弊社には、温泉や銭湯ののれんの
たくさんの製作事例がございます。
湯のれんの活用事例をまとめていますので
是非ご覧下さい。
https://www.order-noren.com/case/scene/scenebetu_noren_ofuro.php

サイトに無いサイズののれんもお作りできます。
のれんのショッピングカートでお値段をご確認ください。

オーダーのれんドットコムの店長 福本でした。

<関連記事>
国ごとに異なる色の認識〜男と女の区別とは?〜
https://www.order-noren.com/blog/home/archives/000130.html


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株式会社ハクロマーク製作所に勤務して18年。オーダーのれんドットコムの窓口業務の前は7年間、のぼりやのれん、旗などの製造に携わっていました。その経験や知識を活かし、現場出身ならではのわかりやすい説明と迅速な対応で、お客様が安心してご注文できるようナビゲートいたします。
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