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染め抜きとは?意味やのれんの事例をご紹介

2023年03月23日


のれんの作り方には、裏面まで色を付ける『染め抜き』と表面だけ色を付ける『片面染め』の2種類があります。どちらが適切かは、用途や設置場所によって変わります。

本記事をご覧いただければ、以下のようなお悩みが解決できます!

・染め抜きがどういうものか理解できない
・のれんを製作する際、染め抜きの方が良いのか、片面染めで良いのかが分からない

お客様からいただいた写真も紹介しながら、染め抜きののれんが適している場所や金額をご紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。


染め抜きとは


『染め抜き』とは、生地(繊維)の裏までしっかり染料を入れ込む手法のこと。そのため、のれんの裏面からでも綺麗にはっきり、表面と同じ濃さで絵柄を見ることができます。ただし、裏面はデザイン全体が反転して見えます。
染め抜き

ひと昔前まで、オリジナルのれんの作り方としては本染めという方法が主流だったため、必然的に裏面まで色が染め抜かれていました。

ただ、本染めは手間がかかるので、どうしても金額が高くなる上に、デザイン決定からお届けまで1ヶ月もかかってしまいます。また、複雑な柄や写真が再現できないことや、色数が増えるとさらに金額が上がるなど、デザインによって製作事情が変わりやすいというデメリットもあります。

当店では、このような制約の多い本染めではなく、昇華転写捺染という方法で製作しております。染料をインクジェットプリンターで転写紙に出力し、それを高熱でプレスして生地に写し取ることで、細かい柄もフルカラーで再現できますし、短い納期でのお届けが可能です。
なぜ「本染め」ではなく、「昇華転写捺染」なのか?
https://www.order-noren.com/support/shoukatensha/


染め抜きができる生地


当店では、以下の8種類をご用意しております。
エステル葛城/帆布
バンテン/撥水クロス
鬼ちりめん/麻風スラブ
麻風生平/厚手スラブ

私のおすすめは撥水クロスです。通常、撥水加工はオプションなので、納期や費用が追加になってしまいます。しかし、撥水クロスは標準で撥水加工が施されているため、とってもお得。何もしなくても、他の生地に比べて、雨や汚れに強いのです。

さらに色褪せしにくいというメリットもあるので、一石二鳥。他の生地に比べて綺麗な状態で長く使えますよ。少しでも参考になれば幸いです。


のれんの事例紹介


ここからは、実例とともに、染め抜きがおすすめのシーンや場所をご紹介します。

お店の玄関ののれん

お店ののれん
このような使い方の場合、お客様がお店を出る時に裏面が見えることになります。裏面が真っ白なのれんだと安っぽい印象を残しかねませんよね。お客様が目に付く玄関に使うなら、染め抜きののれんがおすすめです。


結婚式ののれん

結婚式ののれん
披露宴会場では、ゲストがのれんをじっくりご覧になることもあるでしょうし、会場を出る際などにのれんの裏面を見られる可能性が大いにあります。結婚式は一生に一度ですから、後悔のないよう、裏面までしっかり染めておくことをおすすめします。


楽屋のれん

楽屋のれん
楽屋のれんは折角のプレゼントなので、隣の楽屋より見劣りするものは避けたいですよね。喜んでご使用頂くためにも染め抜きが無難でしょう。片面染めに比べると高級感が段違いですから、ぜひ染め抜きで製作してはいかがでしょうか。


片面染めでもよい場所は?

紹介した場所以外でも、のれんが使われることは多々あります。逆に、片面染めでも十分な場所とは、どこでしょうか。

裏面を店内のスタッフしか見ないような場所や、人目に付かない所で使うのれんでしたら、わざわざ染め抜きにする必要はありません。染め抜きよりも片面染めの方がお安く製作できるので、費用を抑えたい方はなおさらですね。

【例】
・厨房やバックヤード等の間仕切り 
・移動販売車
・物置などの前の目隠し
目隠し・移動販売車ののれん

その他にも、物産展などの催事場でお使いになる場合、ブースの後ろが壁や仕切りであれば、片面でも問題ないでしょう。ブースの後ろからお客様に見られる可能性があるのでしたら、染め抜きの方がおすすめです。


価格表


いざ作りたいと思っても、もう一つ障壁があります。それが金額です。のれんは頻繁に作るものではありませんから、どのくらいで製作できるのかが気になる方も多いのではないでしょうか。

仮に横幅600mm×縦900mm、横幅900mm×縦1400mmでのれんを製作する場合の金額がこちらです。

のれん価格表

大きくなればなるほど、染め抜きと片面では金額に差が出ます。目的や用途、予算に合わせて、最適な方を選択したいですね。

見積りフォームでは、希望のサイズを入力し、生地を選択するだけで、いつ・どこでも簡単にお見積りを取ることができます。もちろん無料ですから、先ずはお気軽にご利用ください。
ご注文・お見積りフォーム
https://www.hakuromarkss.jp/product_form/noren/spec


納期


のれんの納期ですが、デザインが確定してから6営業日後の出荷です(通常便)。お急ぎでしたら、料金が2割増しになりますが、3営業日後出荷も可能です(特急便)。

ただし、防炎加工や撥水加工をご希望の場合は、+6営業日いただきますので、通常便は12営業日後出荷、特急便は9営業日後の出荷となります。予めご了承ください。※営業日は、土曜・日曜・祝日及び弊社休日を除く


よくいただくご質問



どんな色でも印刷できますか?


あいにく、蛍光色は印刷できかねます。金色・銀色は、当店のプリンターでは専用インクが使えないため、それぞれ黄土色とグレーでそれらしく表現いたします。グラデーションをかけると、光沢感が加わってさらに金・銀っぽく見えます。

「どうしても金色や銀色にしてほしい」という場合は、表面にかなり光沢のある生地『サテン』がおすすめです。裏面は光沢がなく、少しマットな質感です。サテンに黄土色やグレーを印刷すると、限りなく金色や銀色に近い表現ができる上に、高級感が出て、遠くからでもしっかり目立つ仕上がりになります。
金銀のサテン生地


希望のサイズで作れますか?


はい、ご希望のサイズ通りに製作できます。「どれくらいのサイズが良いのだろう…?」とお悩みの方に、サイズの決め方を簡単にお伝えいたしますので、参考になさってください。

のれんの横幅は、ドアや扉と同じくらいの長さが目安です。一方、縦幅は使用目的・用途によって変わってきます。店内を見せたいとか光を取り入れたいという場合は短くする方が良いでしょうし、店内をあまり見せたくないとか光を遮りたいという場合は縦長ののれんにする方がおすすめです。


最後に


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

本記事では、染め抜きの意味や最適な設置場所について、ご紹介しました。のれん製作・設置の参考にしていただけましたら幸いです。

「こんな場面ではどちらが良い?」「●日までに欲しいのですが、間に合いますか?」など、ご質問があれば、お気軽にご相談ください!


<関連記事>
「のれんの生地は何を選ぶべきか」
https://www.order-noren.com/blog/home/archives/000182.html

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管理者:オーダーのれんドットコム店長@福本

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株式会社ハクロマーク製作所に勤務して18年。オーダーのれんドットコムの窓口業務の前は7年間、のぼりやのれん、旗などの製造に携わっていました。その経験や知識を活かし、現場出身ならではのわかりやすい説明と迅速な対応で、お客様が安心してご注文できるようナビゲートいたします。
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