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昇華転写部門担当の小形です。

リッチブラック

2015年05月16日

昇華転写で色を調整する時、何色が一番難しいと思いますか?・・・


私は真っ黒な色が一番難しいのではないかと思います。

弊社で黒を指定された場合、基本はK(ブラック)インクの100%で出力していますが、
濃い色を望まれる方にはKに加えてC(シアン、青系のインク)M(マゼンタ、赤系のインク)
Y(イエロー、ご存じ黄色です)のインクを加えます。

これによって通常よりも濃い黒が出力されるようになります。

印刷業界ではこの黒の事を、普通の黒よりたくさんインクが乗っている為か、
リッチブラックと言います。

このリッチブラックが曲者で通常よりもたくさんのインクを使用する分、
周りにインクが散って汚れてしまうなど、印刷が難しくなります。
CMYKを全て100%で(合計400%)で作った色が一番濃い色ですが
ここまで一度にインクを使うと印刷が上手くいきません。
なかなか黒色は難しい色なのです。

1時間ぐらいかけて3メートルの日よけのれんを出力、最後の最後でインクが
模様部分に散って使えなくなったりして思わず脱力してしまうこともしばしばです。

事故がおきない最適なインクの量の調整を重ねて、
時には出力するスピードをぐっと下げる等工夫の必要な色ですが
時間をかけた分だけ良い物ができるので妥協せずに続けていきたいと思います!



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管理者:オーダーのれんドットコム店長@福本

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株式会社ハクロマーク製作所に勤務して18年。オーダーのれんドットコムの窓口業務の前は7年間、のぼりやのれん、旗などの製造に携わっていました。その経験や知識を活かし、現場出身ならではのわかりやすい説明と迅速な対応で、お客様が安心してご注文できるようナビゲートいたします。
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