のれんや日除け幕は、お店の顔として最初に顧客の目に留まる重要なアイテムです。
老舗のようにおなじみの伝統色を継承するのも素晴らしいことですが、「お店のイメージを一新したい」「新規顧客を取り込みたい」という場合には、色やデザインの変更が絶大な効果を発揮します。
色が人の心に与える「色彩心理」を理解し、ターゲット層やお店のコンセプトに合わせた配色を選ぶことで、通りがかりの人に「入ってみたい」と思わせる魅力的な店構えを作ることができます。
このコラムでは、配色選びに悩んでいるお客様のお役に立てるよう、色の持つ心理効果について解説していきます。
色彩心理を活用した「入りたくなる」お店づくり
人が特定の色を見たとき、無意識のうちに抱くイメージは概ね共通していると言われています。業種や目的に合わせて色を戦略的に選ぶことで、視覚的な集客効果を高めることが可能です。

飲食店の食欲をそそる「暖色系(赤・オレンジ)」
赤やオレンジなどの暖色系は、活力を与え、食欲を増進させる効果があると言われています。

お食事処や居酒屋などの日除け幕に取り入れることで、料理への期待感を高めることができます。特に、シズル感のある写真入りのデザインと組み合わせると、その効果はさらに倍増します。
サロンやリラクゼーションに最適な「癒しの色(緑・茶)」
エステサロンやマッサージ店など、顧客が「癒し」や「リフレッシュ」を求めて来店する業種には、緑や茶色がよく選ばれます。

自然を連想させる緑色には心身をリラックスさせる心理効果があり、茶色は落ち着きのある大人の空間を演出するのに最適です。
伝統と信頼をアピールする定番の「青・紺(藍色)」
業種を問わず定番として愛されるのが青(藍色や紺色)です。青には「誠実さ」や「信頼性」をアピールする効果があります。

実は、のれんにおける藍色や紺色の歴史は江戸時代にまで遡ります。
藍染め特有の香りが虫除けになることから、呉服屋や酒造業など、堅実な商売を行う商家が好んで使用していました。
現代でも定番カラーとして定着しているのは、色彩心理的な信頼感に加え、こうした歴史的な背景が影響していると考えられます。
【事例解説】色彩心理を効果的に取り入れたのれん・日除け幕
実際の店舗では、どのように色彩心理が活用されているのでしょうか。ここでは、デザインや配色によってお店の魅力を引き出した成功事例をご紹介します。
事例1:一目でコンセプトが伝わるフレンチビストロ
築90年の古民家をリノベーションしたビストロの事例です。

「和」と「仏(フランス)」の融合というコンセプトを表現するため、麻生地ののれんにフランス国旗のトリコロールカラーを採用しました。3巾ののれんに配された3色は、メニューを見ずとも「フレンチを提供するお店」であることを直感的に伝えてくれます。
事例2:親しみやすさで存在感をアピールする茶席
和風庭園に馴染むよう作られた茶席において、「お店だと気づかれにくい」という課題がありました。

そこで、明るく親しみやすい印象を与えるオレンジ色の日除け幕を設置したところ、遠くからでもお客様の目に留まるようになり、ふらっと立ち寄りたくなる温かい雰囲気を生み出すことに成功しました。
事例3:歴史ある景観に美しく調和する和菓子店
歴史ある奈良の街にオープンしたお店では、周囲の景観や店舗の格子との調和を重視し、濃紺の日除け幕を選択しました。

周囲の環境に溶け込む落ち着いたトーンを選ぶことで、店舗の風格を高め、静かで洗練された印象を与えています。
事例4:小スペースでも目を引くアピール力
小規模な店舗(まんじゅう店)の事例です。

売り場が小さくても、看板代わりとなるのれんに「進出色」である赤色を大胆に採用しました。視界に飛び込んでくる赤色はアピール力抜群で、階段部分の目隠しとしての機能も果たしつつ、明るい印象でお客様を迎え入れています。
おわりに:景観やコンセプトに合った最適な一枚を
お店を新しくオープンする際や、リニューアルを検討している際は、ぜひ「色の持つ力」を最大限に活用してみてください。
「自分たちだけで色を決めるのは難しい」「周囲の景観から浮いてしまわないか不安」という場合は、ぜひ当社の「デザイン相談窓口」よりご相談ください。
デザイン相談窓口へ
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店舗の外観写真をもとに、周辺環境と調和しつつお店の魅力を引き出す最適な配色を見つけて、集客力アップに繋げましょう。
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