「オリジナルののれんを作りたい。デザインは生成AIで作ってみよう」
と思い立ったあなた。
でも実際は
• どの生成AIを使えば思い通りのデザインができるか分からない
• どのように指示をすればいいか分からない
• 作った画像を入稿して、綺麗に印刷できるか分からない
このようなお悩みはありませんか?
私たちオーダーのれん.comは、月に500枚以上ののれんを制作しています。そのうち約1割のお客様が、すでに生成AIで作ったデザインを入稿されています。
ただ、正直にお伝えすると、そのままでは印刷に使えないデータも少なくありません。「のれんを作って」と指示した結果、割れ目や竿まで描かれた「のれんの写真」になっていたり、拡大すると画像が粗くなっていたりするためです。
この記事では、印刷会社の立場から、お勧めの作り方をお伝えします。コピーして使えるプロンプトも用意しました。読み終える頃には、「どの生成AIで、どのような指示をするか、どこに気をつけるか」が分かり、安心してデザインを入稿できるはずです。
生成AIで作ったデザインでのれんは作れる?
結論から言うと、作れます。 実際に、当社では生成AIのデザインからのれんを作成することがあります。
ただし、生成AIはまだ日本語の文字が苦手です。作っている途中で文字が変わったり、漢字が崩れたりすることがあります。だからこそ、作り始める前に画像を作る目的を決めておきましょう。
| 使い方 | 向いている人 | おすすめプラン |
| ① 入稿データとして使う | 自分で完成まで作って、デザイン費用を抑えたい | セルフプラン 文字を入れない背景を作り、文字は当社で後から入れる |
| ② イメージ作りとして使う | 言葉で伝えるのは難しいので、イメージ画像は作るけれど、仕上げはプロに任せたい | デザイナーズプラン イメージ画像を送り、当社がデザインに書き起こす |
この記事は主に①の方に向けて書いていますが、②の方にも役立つ内容です。どちらを選んでも、デザインが無駄になることはありません。
オーダーのれんドットコムなら、AIで作った画像でも入稿OK
• Illustratorが使えなくても大丈夫です。画像・Excel・Wordでも費用は掛かりません
• 後ほど詳しく解説しますが、お預かりした素材のレイアウト配置は無料で行います
• 入稿データは必ず担当者が確認し、お客様にご連絡してから製作します
※素材の切り抜きや、トレース(画像が粗い場合や色を変えたい場合のデータ化)は別途費用がかかります。事前にお見積りでご案内します。
生成AIを使う前に決めておくこと
生成AIでデザインをおこす前に、次の3つを決めておきましょう。ここを飛ばすと、せっかく作った画像が使えなくなることが多いです。
1. のれんのサイズ(縦横比)
入稿データは、のれんと同じ縦横比で作る必要があります。後から比率を変えると、デザインが引き伸ばされたり切れたりするからです。
例えば、横1000mm×縦600mmなら「横長(5:3)」、横850mm×縦1500mmなら「縦長(約1:1.8)」です。

生成AIはmm単位を正しく扱えないため、プロンプトにはmmではなく比率で指定します。細かいサイズ調整は、入稿後に当社で行います。
2. 割れ(スリット)の数
のれんは、2巾(2枚割れ)・3巾(3枚割れ)のように縦に切れ目が入ります。切れ目にデザインがかかること自体はよくあり、文字やロゴが切れ目をまたいでいても、のれんとして問題ありません。
ただ、「文字と切れ目は重ねたくない」「店名が3文字だから3枚割れにして、1枚に1文字ずつ入れたい」という方もいます。そうしたいときは、割れの数をあらかじめ決めておくと、「中央を空ける」「3つに分けて配置する」といった指示をプロンプトに入れられます。

3. 文字(店名・屋号)をどのように入れるか
店名を入れる場合は、文字の内容と、縦書きか横書きかを決めておきます。ここでは「何の文字を、どこに置きたいか」だけ決めておけば十分です。
のれんデザインにおすすめの生成AIはChatGPT
画像生成ができるAIはいくつもありますが、個人的にはChatGPTをお勧めします。
機能だけで見れば、GeminiやCanvaでも同じことができます。会話しながら修正したり、縦横比を指定することも可能です。それでもChatGPTを勧める理由は2つあります。
モダンなデザインが得意
すっきりした今っぽいモダンなデザインは、ChatGPTが向いている気がします。あくまでも私の主観ですが、実際に自分が使ったり、お客様から入稿されるAIデザインを見ていての印象です。シンプルな文字中心のデザインなら、どの生成AIを使っても大きな差はありません。
「困ったら聞ける」安心感
この生地を書いている私もよくChatGPTで画像生成を行います。ですので、プロンプトなどのご相談に乗りやすいです。当社に限らず、利用者がとても多いので、困ったときの情報が見つかりやすいという利点もあります。
| 生成AI | 特徴 | のれんデザインとの相性 |
| ChatGPT | モダンなデザインが得意。日本語は少し苦手。詳しいプロンプトでなくても、それっぽいデザインは作ってくれるため初心者向け | ◎ この記事のプロンプトで検証済み |
| Gemini | 高解像度(最大4K)で出力できる。Googleを使っている方には導入が簡単 | ◎ 大きなのれんで、画像の粗さが気になる方に |
| Canva | テンプレートが豊富。文字入れ・レイアウトが簡単 | ○ 文字入りの完成イメージを作りたい方に。背景透過や画像の拡大は有料版の機能 |
※2026年10月時点の情報です。各サービスの機能は変わることがあります。
いずれも無料で使えます。 ただし、ChatGPTは1日に作れる枚数に上限があり、Canvaの無料版は生成回数が50回までです。何度も修正しながら仕上げたい場合は、有料版のほうがスムーズです。
【コピペOK】のれんデザインを作るプロンプトの書き方
ここからが本題です。プロンプト(AIへの指示文)と聞くと難しそうですが、やることはシンプルで、「何を」「どんな雰囲気で」「どの比率で」作ってほしいかを、日本語で順番に書くだけです。
この章では、まず失敗しないための大原則を1つお伝えし、そのあと手順①(イメージ作り)→手順②(入稿用データ作り)をご説明します。[ ]の中を書き換えるだけでそのまま使えるプロンプトも用意しているので、ぜひご活用ください!
一番大事なのは「のれん」と言わないこと
「のれんを作って」「のれんをデザインして」と頼むと、割れ目や上部のチチ、竿まで描かれたのれんの写真が出来上がります。イメージは伝わりますが、印刷データとしては使えません。代わりに、【平面のグラフィックデザイン】や【正面から見た図】と指示しましょう。

手順① まずは文字入りで、デザイン案を作る
最初は店名を入れて、全体の雰囲気を確認します。[ ]の中を書き換えて、そのまま貼り付けてください。
[ラーメン店]の入口に飾る、平面グラフィックデザインを作成してください。
【文字】中央に「[麺屋はくろ]」の文字を、[筆で書いたような力強い]白い文字で、大きく[横書き]で入れてください。この文字以外の文字は入れないでください
【雰囲気】[力強く、昔ながらのラーメン店らしい雰囲気。屋外で遠くからでも目立つデザイン]
【デザイン】[外周を雷紋(ラーメンどんぶりによくある四角い渦巻き模様)で縁取ってください]
【色】[紺色と白]の2色。全体で3色以内にしてください
【縦横比】[横長(3:2)]
【背景】単色の[紺色]で塗りつぶしてください
【条件】
・正面から見た、平面のグラフィックデザインにしてください
・写真風、布の質感、しわ、影、立体感、グラデーションは入れないでください
・棒、ひも、フレーム、建物など、デザイン以外のものは描かないでください
・上から1割ほどの範囲には、文字も模様も入れないでください
「上から1割」は、竿を通す部分の余白です。この段階では文字が崩れていても気にしなくて大丈夫です。雰囲気が決まるまで、何度か直しましょう。
[ ]の中に何を書けばいいか迷ったら
業種や店名はすぐ書けても、「雰囲気」や「デザイン」は言葉にしにくいものです。次の表から選んで、そのまま[ ]に入れてください。
雰囲気・文字・配色
| 穴 | 選択肢(そのまま使えます) |
| 雰囲気 | 力強く昔ながら/上品で落ち着いた/親しみやすく温かい/すっきりとした和モダン/高級感のある/元気で明るい/素朴で手作り感のある/老舗らしい風格のある/清潔感のあるさわやかな/粋でいなせな/レトロで懐かしい/遊び心のあるポップな |
| 文字のタッチ | 筆で書いたような力強い/細めの上品な筆文字/丸みのある親しみやすい/角ばった太いゴシック体風 |
| 配色 | 【定番】紺×白/赤×白/黒×白/生成り×墨色/深緑×白/からし色×焦げ茶 【モダン】くすみグリーン×生成り/テラコッタ×生成り/グレージュ×墨色/スモーキーブルー×白/オリーブ×生成り/墨色×金茶/白×墨色(白地に黒文字)/ラベンダーグレー×白 |
デザイン(模様・構図)
| 種類 | 選択肢(そのまま使えます) |
| 伝統文様 | 雷紋の縁取り/波模様(青海波)/麻の葉模様/市松模様/七宝つなぎ/矢絣(やがすり)/亀甲模様/唐草模様/豆絞り(水玉) |
| 構図 | 縁取りなしで余白を大きく/二重線の縁取りのみ/家紋風の円形エンブレムを中央に1つ/文字の下に太い筆の一本線/流水と花びらを下側に流す |
例1

例2

参考画像は「そのまま渡さず、言葉にしてから」伝える
気に入った画像を生成AIに渡して「これっぽく作って」と頼むのはNGです。そっくりなものが出てきやすく、元のデザインの著作権を侵害するおそれがあります。
参考にしたい画像があるときは、要素を言葉にしてから伝えましょう。次のプロンプトで、AIに言語化を手伝ってもらえます。
添付の画像に共通するデザインの特徴を、一般的なデザイン用語だけで説明してください。
・配色、レイアウト、模様の種類、雰囲気の4項目で、それぞれ1〜2文にまとめてください
・文字の形や筆づかい、細かい描き方など、特定の作品だとわかる特徴は書かないでください
・店名や文字の内容には触れないでください
この出力から、自分のお店に合う要素だけを選び、プロンプトの【雰囲気】【デザイン】に書き込みます。参考画像は3枚以上用意して「共通する特徴」を取り出すと、特定のデザインに似すぎるのを防げます。当社のデザインサンプルもぜひご参考ください。
著作権・商標に注意する
もし上記のように特定のデザインを参考にする場合、注意してほしいのが著作権と商標の問題です。有名なキャラクターは、生成AIが断ることもありますが、断られなかったから安全というわけではありません。必ず以下の2点を行ってください。
- 出来上がった画像を、Googleレンズで検索する。 似た画像やデザイン、ロゴが出てこないか確認します
- 同業のお店に似ていないか見る。 参考にしたお店や有名店の看板と見間違えられると、著作権とは別の問題になることがあります
手順② のれんの大きさで、作り方が変わる
デザイン案が決まったら、入稿用のデータを作ります。ここが、印刷会社として一番お伝えしたいところです。のれんの大きさによって、やることが変わります。
ChatGPTで生成できる画像は、長辺1500ピクセル前後が上限です(2026年10月時点)。小さいのれんなら、手順①の画像をそのまま使えますが、大きいのれんの場合は、そのサイズに画像を引き伸ばすと、輪郭がぼやけたりギザギザになってしまいます。
| のれんのサイズ | 作り方 |
| 長辺600mm以内 例) 横400mm×縦600mm | 手順①の画像を、そのまま入稿できます |
| 長辺601mm以上 例 )横700mm×縦1050mm | そのままでは粗くなってしまうため分けて素材を作ります。 一巾(割れ1枚分)ずつ、またはモチーフを1つずつ生成する |
仕上がった際の見え方を確認するには
当社が作った画像解像度チェッカーに、生成した画像と作りたいのれんのサイズ(mm)を入れると、実寸に引き伸ばしたときの解像度と見え方がその場で分かります。綺麗に印刷できる基準(100dpi)を満たしているかが分かり、かつ特定部分の拡大プレビューが表示されます。 画像はブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。デザインが外に出る心配はないので、安心してお使いください(パソコンでのご利用がおすすめです)。
のれんのサイズが大きい場合は、次の手順で各パーツを分けて作ります。『各パーツ』と『手順①のデザイン案(文字入り)』を一緒に送っていただければ、近くなるように無料でレイアウトします。文字は当社で入れますので、入れる必要はありません(できるだけ近しい書体を選択しますが、全く一緒にならない場合があります)。
提出するデータは、背景に柄が入っているかどうかで変わります。
A. 背景に柄が入っている場合(雷紋の縁取り、青海波、市松など)
「背景の柄だけの画像」と「透過したロゴ・イラスト」を別々に生成して、両方送ってください。当社で組み合わせて再デザインします。
↓背景画像を作る際のプロンプト
(作った画像を添付した状態で)文字・ロゴ・イラストをすべて消してください。
文字・ロゴ・イラストがあった場所は、背景色で塗りつぶしてください。
※「透過したロゴ・イラスト」の作り方は口述します。

B. 背景に柄が入っていない場合(単色)
透過したロゴ・イラストだけ送ってください。背景は当社が用意し、希望の位置にロゴやイラストを配置します。背景が粗くなる心配はありません。

透過したロゴ・イラストの作り方(A・B共通)
次のプロンプトで、背景を透明にして生成します。
例)上記の花のイラスト単体を取り出す場合
(作った画像を添付した状態で)一輪の花のイラストだけの画像が欲しい。
色とデザインは変えず、できるだけ大きいサイズで、背景を透過させて作ってください。
「できるだけ大きいサイズ」と指定すると、同じ画像サイズでもロゴやイラストの解像度を確保できます。透過したパーツと手順①のイメージ画像を送っていただければ、当社でイメージ通りに再配置します。
入稿前チェックリスト
チェックしても不安な方は、データをそのまま送ってください 入稿データは必ず担当者が確認し、「このままで大丈夫です」「ここを直すときれいになります」とご連絡します。当社の判断で勝手に作り始めることはありませんので、初めての方もご安心ください。
よくある質問
画像のサイズはどれくらい必要ですか?
「何ピクセル以上」という決まりはなく、作りたいのれんのサイズによります。 目安は、のれんの実寸に引き伸ばしたときに100dpiの解像度があること。これがあればとてもきれいに仕上がり、足りないと画像が粗くなる可能性があります。
長い方の辺が600mm程度の小さなのれんなら、1枚の画像でOK。それ以上ののれんは、1枚では解像度が足りなくなるため、一巾ずつ作るか、ロゴやイラスト、背景をそれぞれ分けて作ると、そのまま使える可能性が高まります(手順②を参照)。ご自身で確かめたい方は、当社の画像解像度チェッカー(手順②で紹介)に画像とサイズを入れると、実寸での見え方をその場で確認できます。迷ったら、サイズと画像を当社に送っていただければ、こちらで足りているかを確認してご連絡します。
無料版のChatGPTでも作れますか?
作れます。ただし、1日に生成できる枚数に上限があるため、何度も修正する場合は数日に分けるか、有料版をご検討ください。
無料で対応してもらえる範囲はどこまでですか?
いただいた素材をもとにしたレイアウトの調整と、文字入れは無料です。素材の切り抜きや、トレース(画像が粗い場合・色を変えたい場合のデータ化)は別途費用がかかります。金額が変更になる場合は、必ずご連絡いたします。
イメージ画像だけ送って、デザインをお任せすることはできますか?
できます。原稿プランで、デザイナーズプランをお選びください。いただいた画像をイメージ図として、近いイラストやフォントを使い、当社のデザイナーがオリジナルで仕上げます。
どのプランを選べばよいですか?
生成AIで「どこまで作ったか」で判断いただくと分かりやすいかと思います。完成データまで作った方はセルフプラン、イメージだけ作った方はデザイナーズプランをお選びください。
| こんな方に | おすすめのプラン | できること |
| AIで完成まで作った。費用を抑えたい | セルフプラン | 画像のまま入稿OK。文字入れとレイアウト調整は無料。 |
| AIでイメージは作った。仕上げはプロに任せたい | デザイナーズプラン | イメージ画像をもとに、近いイラストやフォントでデザイナーがオリジナルに仕上げる。デザインの提案も可能 |
| 用意されたデザインから選びたい | セレクトプラン | 豊富なデザインから選んで、店名を入れるだけ |
| 今あるのれんと同じものを作りたい | 現物プラン | 実際に手元にある現物を郵送、もしくは画像をお送りいただき、近いデザイン・仕様で製作 |
まとめ:AIデザインののれん作りは、不安ならプロに相談を
生成AIでのれんのデザインを作るときに大事なのは、次の3つです。
- 『のれん』と言わず、『平面のグラフィックデザイン』と指示する
- サイズが601mm以上ののれんを作る際は、データを1枚で作らず一巾ずつもしくはロゴ・イラスト・背景ごとに分けて素材を作る(費用を抑えるコツでもあります)
入稿された後は、当社でレイアウト作業を行い、仕上がりイメージをお送りいたします。お客様からOKのお返事をいただいてから製作に入りますので、どうぞご安心ください。
「このデータで大丈夫?」「イメージだけあるけど、どのプランがいい?」等、どのような問い合わせでも結構ですので、お気軽にご相談ください。



