鱗文様|その歴史やバリエーション、イラレの描き方まで

のれんによく使われる柄第9回鱗文様 のれんのデザイン

オーダーのれんドットコムの嶋田です。

鱗雲

夏が終わると、秋空に広がる鱗雲を見かけます。

この鱗雲から連想される柄が、そう【鱗文様】です。

鱗文様

三角形が均等に並び、無限に続く鱗柄は、吉祥文様の1つとして有名です。

鬼滅の刃で丹治郎と同期の我妻善逸さんが、鱗文様の着物を着ているので、アニメ好きの方ならご存じかもしれませんね?!

この記事を読めば、以下のことが分かります。

・誕生の歴史
・鱗文様の決まり
・鱗文様のバリエーション
・illustratorで簡単に鱗文様を作る方法
・のれんに取り入れたデザインサンプル

鱗文様の由来や歴史を理解した上で、のれんに取り入れてはいかがでしょうか。

鱗文様とは?その由来と歴史

いくつもの三角形を、頂点で接するように連続させた文様は、古墳の壁画にも描かれるほど古くから用いられてきました。

鱗文様が描かれている古墳の壁画や陶磁器

ですが、奈良・平安時代に用いられた例は少なく、鎌倉時代以降、武具類の装飾に使われ始めたようです。 この時に『鱗』と名付けられました。昔の人には、鱗が並んでいるように見えたのでしょうか。

実はこの文様、能や歌舞伎の衣裳にも使われています。

鱗模様の着物

こちらの写真は、女性が嫉妬心から怨霊や鬼、蛇体になった時を表現しています。ご覧の通り、鱗文様の衣装を羽織っていますね。

家紋として広まった鱗紋

家紋にも、鱗紋がよく使われています。

鱗紋を取り入れた家紋の例

鱗紋を使われた家紋の一例

有名な北条氏の家紋 『三つ鱗』は、北条時政が江の島に参篭した時、大蛇の化身の美女が、子孫繁栄を予言して、鱗を三つ残して去っていったという伝説に由来します。

蛇は脱皮を繰り返して成長することから、生命力復活の象徴。鱗文様は「鱗を落として脱皮する」という意味で、厄落としや厄除けに使用されました。蛇は水の神の使者と言われていたため、海難除けとしても身に着けることがあったのだとか。

古代から信仰を集め、霊力を持つと信じられていた蛇。昔の人は、鱗文様からも神秘的な力を感じていたようですね。

参考文献:『日本の生活に根付く色と文様』山下景子著

鱗文様の決まりとバリエーション

結論から申しますと、こうでなければ鱗文様とは言えない!といった決まりはありません。

鱗文様は三角形の集合体で形成されていますが、均等に並べても良いですし、ランダムに使っても構いません。

三角形の形状は正三角形が多いですが、二等辺三角形でも、長さが異なる三角形でもOK。決まりはないので、自由な発想で描くことができます。

オーソドックスな鱗文様

鱗文様オーソドックス

色が違えば、印象が変わる例

色を変えるだけで印象がガラッと変わる鱗文様

三角形を小さくすると、善逸さんの着物に

三角形を小さくして幅を空けると鬼滅の刃の我妻善逸の着物の鱗文様っぽく

色の付け方を変えると、動きのある鱗文様に

色の付け方で雰囲気が変わった鱗文様の例

二等辺三角形にして、色の付け方も変えた例

色の付け方で違って見える鱗文様

辺の長さをまちまちに、ランダムに並べた鱗文様

ランダムにつなげた鱗紋

金色で高級感のある鱗文様

金色にすると高級感のある鱗文様に

同じ金でも、三角形の形を変えると違う趣に

三角形の形状を少し変わると同じ金色でも違う趣になる鱗文様

このように色や形、並べ方を変えるだけで、色々な鱗文様が作れます。

「モダンな感じ」「高級感がある」「和風」などなど…ニーズに合わせて、自由にお使いください。

鱗文様をIllustratorで描くなら

鱗文様は三角形で形成されている模様のため、Adobe Illustratorで描くと簡単に出来上がります。私がillustratorで描くなら、こうする!という手順をまとめてみました。
 

1.三角形をつくる

多角形ツールを選択する

「多角形ツール」を選択

半径に「20」辺の数に「3」と入力。

半径に「20」辺の数に「3」と入力

※半径は任意ですがこの後のご説明のために「20」mmにしています。

三角形が1つ描けました。

三角形が1つ描けました

2.水平方向に三角形をコピー

三角形を選択し、オブジェクト→変形→移動を選択

この三角形を選択しておいて、オブジェクト→変形→移動を選択

水平方向に「35」mm、角度は「0」°で「コピー」ボタンを押します。

水平方向に「35」mm、角度は「0」°で「コピー」ボタンを押します

半径×1.75の数値を掛けると三角形がピッチ0で並びます。

三角形が水平にコピーできました。

三角形が水平にコピーできました

3.そのまま任意の数に増やしながら、斜め下に複製する

繰り返してできた三角形を全選択し、オブジェクト→変形→移動を選択。

繰り返してできた三角形を全選択し、オブジェクト→変形→移動を選択

移動距離に「35」mm、角度「-120」°と入力し「コピー」を押す

移動距離に「35」mm、角度「-120」°と入力し「コピー」を押す

出来上がった2行の三角形を選んだまま垂直にコピー。

出来上がった2行の三角形を選んだまま垂直にコピー

この時、WindowsはShift+Alt、MacはShift+optionのショートカットで垂直コピーが簡単に出来ます。

繰り返し、三角形が均等に並びました。

繰り返し、三角形が均等に並びました

4.背景を作成する

多角形ツールでバックにしたい色や柄の四角を描きます。

多角形ツールでバックにしたい四角を描きます

選択したまま、オブジェクト→重ね順→最背面へ。

選択したまま、オブジェクト→重ね順→最背面へ

5.鱗文様の完成!

鱗文様の完成です!

鱗文様の完成!

今回は均等に並べて、2色で表現する鱗文様を書きました。配色を変えたり、違った三角形をランダムに並べたりして、オリジナルの鱗文様を作ってみてくださいね。

鱗文様が入った、のれんのデザインサンプル

鱗文様を取り入れるのにお勧めの場所
・飲食店
・自宅
・歯医者/整骨院
・介護施設/デイサービスetc..

厄除けや生命力復活の意味がありますから、ゆっくりリラックスしたい場所や人が集まる所にピッタリな柄と言えます。

ここまで読んできて「鱗文様をのれんに取り入れたいけれど、どのようなデザインにすれば良いか分からない」という方も、ご安心ください!

オーダーのれんドットコムでは1,000種類以上のデザインサンプル(※)をご用意しています!

※デザインサンプルとは?
当サイトが用意しているデザインのひな型。お好みのデザインサンプルを基に、文字や書体、配色、レイアウトまで自由に変更できます。

もちろん鱗文様を使ったデザインサンプルもありますので、その一部をご紹介しますね。

鱗文様の柄を入れたのれんのデザインサンプル

他にも鱗文様を使ったデザインサンプルを用意しているので、ぜひご覧ください。

豊富なデザインサンプルはこちら
https://www.order-noren.com/sample/

まとめ|のれんには鱗文様がお勧め

本記事では、伝統的な和柄の一つである『鱗文様』について、由来やバリエーションを詳しく解説しました。

一見、単調な文様に思いますが、そのパターンは何通りもあり、可能性は無限大。厄落としや厄除けの意味があるため、様々な場所やシーンに取り入れたい素敵な柄の一つです。

オリジナルでのれんを作る時は、ぜひオーダーのれんドットコムにお任せくださいね。

デザインに関するお問い合わせや、この記事に関する質問などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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