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昇華転写で退色しやすい色

2018年09月25日
皆さんこんにちは、オーダーのれんドットコムの小形です。

今回はちょっとだけ専門的な話をしたいと思います。

私たちの身の回りには様々な方法で染色したものがあふれていますが、
染色する上で避けて通れない事が「経年劣化による退色」です。

経年劣化の退色は主に光が当たることによって起こります。
ですので、耐光性の高い素材を使うと退色はその分少なくなります。

そして昇華転写で一番退色が目立つ色は何だと思いますか?
答えは「緑」です。

なぜ緑がいちばん退色が目立つのか?
まずは下記のURLをご覧ください。

インク別堅牢度試験結果
https://japan.mimaki.com/topics/supply/ink/fastness-test.html

上記ページの

昇華転写インク(転写時)堅牢度試験結果
(SPC-0493:JV5,JV33用)
日付:2008年4月4日現在

この項目を参考にします。
一覧表の中に耐光という項目がありますが、このように記載されています。

K 5-6
BL 4
M 5-6
Y 7

Kは黒色
BLは青系
Mは赤系
Yは黄系

上記の数字はそれぞれの耐光性の級数になります。
耐光性とは光に対する強さで
この級数が高ければ、光由来による色褪せが少なくなります。

つまりこの中では黄色が強く、青が一番弱いことになります。
この数字のギャップが緑色が青よりも褪せて見える原因になります。

緑色は青と黄色のインクを掛け合わせて表現します。
印刷時の発色を100%として、仮に耐光性がどちらも同じならこのように退色していきます。


しかし実際は黄色に比べて青の方が早く退色するため、実際はこのようになります。


インクの退色の仕方のギャップにより色相の変化が起きて、
黄味がかった為、最初の色よりも褪せて見えてしまいます。

実際、青インクのみを使用した色よりも緑の方が退色を実感しやすいです。

この様に緑の退色が顕著に見える理由は、
耐光性が一番高いインクと一番低いインクを掛け合わせた為と言えるでしょう。

ちなみに今回参考にしたデータのインクは、弊社で使用しているインクではありませんが
全体の傾向として昇華用インクの青は、耐光性が低い傾向にあります。

メーカーによっては耐光性の高い青インクを販売している所もありますが、
転写時の設定がピーキーになり、生産性大幅ダウン=コストアップ=製品の価格もアップと一長一短なのが現実です。

とはいえ、お客様に少しでも良い物をお届けするのが使命ですので
これからも新しい技術情報を更新して製品の改善に努めて参ります。

以上、オーダーのれんドットコムの小形でした。


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